MostGraph-03(モストグラフ03)を導入しました
「モストグラフ03」は、お子さんの気管支喘息(ぜんそく)や長引く咳など呼吸器系の疾患について、従来よりも正確な評価が可能となった新しい測定機械です。
空気の通り道は、①のどや鼻→②気管→③気管支→④細気管支→⑤肺(肺胞)、という順で末梢に向かってどんどんと分岐していき、肺の中いっぱいに張りめぐらされています。細気管支は直径が1mmにも満たないほど細く、この細い管に空気を通そうとすると抵抗が生じます。太いストローで息をするのと細いストローで息をするのとでは、細いストローの方が空気が通りにくくて力がたくさん必要な感じがしますね。この空気の通りにくさを「呼吸抵抗」と言います。
気管支喘息(ぜんそく)では、もともと細い細気管支が病気のためにさらに狭くなっているため、呼吸の際に空気が通りにくく、「呼吸抵抗」が高くなります。
「モストグラフ03」を用いてこの「呼吸抵抗」を調べることにより、①咳が長引く原因が気管支喘息(ぜんそく)によるものなのか判断したり、②気管支喘息(ぜんそく)で通院されている方の治療が順調なのかを判断する手掛かりとなります。
マウスピースを口にくわえて安静呼吸をするだけの検査なので、4〜5歳のお子さんでも検査ができます。
従来までの「モストグラフ02」では、お子さんの年齢や体格を考慮した解析をすることができませんでしたが、「モストグラフ03」ではこれまでの膨大な数の測定データをもとに、お子さん一人ひとりにオーダーメイドの結果判定をすることが可能です。
「モストグラフ03」は大学病院など専門の病院にしか導入されておらず、神奈川県内の導入は当院が初めてとのことです!