予約開始 毎年9月初旬から
接種期間 毎年10月初旬から12月末まで
接種年齢 生後6か月~中学3年生まで
13歳未満の方は2週~4週間隔で2回分の予約を同時にお取りください。
1回目しか予約していないと、後で2回目の予約が取れないことがあります。
《接種料金》
フルミスト | 不活化(注射)ワクチン | |
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対象年齢 | 2〜18歳 | 生後6ヶ月以上 |
接種回数 | 1回 | 2回 13歳から1回 |
接種料金 | 9,000円 | 1回目 4,000円 |
2回目 2,000円* *他院で1回目を接種した方は4,000円 |
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投与方法 | 鼻腔内噴霧 | 皮下注射 |
成分 | 3価 | 4価 |
効果の持続 | 約1年間 | 4〜6ヶ月間 |
副反応 | 鼻水、 |
接種部の腫れ、 |
接種できない方 | 中等症〜重症の喘息 | 重篤な卵アレルギー |
インフルエンザ脳症の既往 | ||
免疫不全者とその家族 | ||
アスピリン内服中 | ||
妊婦 |
下記の方については接種を受け付けておりません。ご了承ください。
★当院を初めてご利用になる方
★保護者の方
インフルエンザについて
インフルエンザの流行は12月から始まり、1月末にかけてピークとなります。
高熱が続き、頭痛や倦怠感、咳、鼻水が出るのはご存知の通りです。
稀に乳幼児でインフルエンザ脳症という怖い病気を発症させたり、年長児でも持病のある方は肺炎など重症になることがあります。
タミフル®︎、イナビル®︎、ゾフルーザ®︎などの抗インフルエンザ薬がありますが、症状を1〜2日短縮するだけで重症化の予防は証明されていません。
インフルエンザワクチンの効果
インフルエンザウイルスは年によって遺伝子が変化するため、毎年、新しい型のウイルスに対応したワクチンを接種します。
ワクチンを接種してから十分に免疫ができるまでは約4週間程度かかり、その効果は平均5ヶ月程度続きます。
そのため、11月末までにワクチン接種を終えるのがお勧めです。
不活化(注射)ワクチンの有効率は成人では70〜80%、小学生では40〜60%前後です。*1
乳幼児では有効率は低く、山梨大学の大規模調査によると1.5歳で21%、2歳で27%、3歳で31%と報告されています。*2
インフルエンザ脳症がワクチンで予防あるいは軽症化できるかは分かっていませんが、インフルエンザの感染を防ぐことで重症になる方も減らすことができると考えられています。
インフルエンザワクチンを打つべきか? 院長の意見
ワクチンの効き目を「インフルエンザにかからないで、全く症状が出ない」と考えると、その有効率は幼児では2〜3割と限られたものです。
子どもでは「接種したのにかかってしまった」という方が少なからず出てきます。
「小さな子どもでは効果はそれほど高くない」ことを知った上で、ご家族の状況を踏まえて接種するかどうか考えましょう。
- ①「喘息など持病のある方」は、年齢にかかわらず必ず接種を受けてください。
インフルエンザの型により(H1N1)、症状が極めて重くなることがあります。 - ② 持病がない方は「親」「小学生以上の兄弟」から優先的に接種をお勧めします。
接種の効果が高いからです。年長の方がインフルエンザに罹らないことで、年少の子どもを守ることが重要です。
また、仕事や大事なイベントなどを休んでしまうと影響が大きいことも理由です。 - ③ 次に「保育園児・幼稚園児」もできるだけ接種を受けましょう。
予防効果は高くありませんが接種していないよりは良いでしょう。
集団生活では感染予防の徹底は難しく、園で流行・閉鎖になると本人だけでなくご家庭や地域社会にも大きな影響があります。 - ④ 最後に「通園していない乳幼児」の順番です。
接種の有効率は低いですが、稀にインフルエンザ脳症や肺炎など重篤な合併症が起きることもありますので、費用に余裕があれば前向きに接種を検討してください。「おまもり」のようなものです。
*1:第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会 資料2
*2:”Effectiveness of influenza vaccination in infants and toddlers with and without prior infection history: The Japan Environment and Children’s Study. “ Vaccine. 2021:39;1800-1804.