どんなワクチン?
フルミストは、鼻の中へ噴霧するタイプのインフルエンザ生ワクチンです。
注射の痛みがありませんので、注射が苦手なお子さまにおすすめです。
実際の接種は、このような感じです。
2003年にアメリカで、2011年からはヨーロッパでも認可され効果や安全性が確認されています。
ようやく2024年に国内承認されました。
弱毒化された生のウイルスが鼻腔粘膜で増殖するため、自然に感染した時と似た形で免疫を誘導します。
鼻腔粘膜で働くIgA抗体、血液中で働くIgG抗体、ウイルス感染細胞を捕食排除するT細胞など、従来の不活化(注射)ワクチンでは得られにくい防御免疫を獲得できます。
そのため、流行しているインフルエンザと株が違っても症状を軽くさせる作用があります。
従来の(注射)不活化ワクチンは13歳未満では2回接種が原則ですが、フルミストは1回の接種で済むため、忙しい方の負担が軽減されます。
また、予防効果も約1年間と長く持続するため、季節はずれのインフルエンザにも効果が期待できるのも良いところです。
デメリット
- 接種後にくしゃみが出たり、喉に垂れることがありますが、飲み込んでも問題ありません。
- 生ワクチンであるために、噴霧後1週間以内にカゼ様症状、とくに鼻水、鼻づまり、ノドの痛みが出ることがあります。
- 下記の方はフルミストを接種できません。
喘息のコントロールが悪い方、免疫不全患者とその家族
アスピリン服用中の方、妊娠中の方
卵白やその他ワクチン成分に重度のアレルギーのある方 (これらの方は、従来の(注射)不活化ワクチンのみを推奨します)
お願い
フルミストは米国アストラゼネカ社から日本の第一三共株式会社が輸入し、クリニックに届けられます。
取り寄せたフルミストは返品することができませんので、予約のキャンセルは出来かねます。ご了承ください。
事前に予診票をダウンロード・印刷していただけると接種がスムーズです。
どうぞご協力ください。
(リンク)https://konandaikodomo.com/wp-content/uploads/2024/09/296813420c0f90ccdbac8423b501692c.pdf